徳川家康と、エッグタルトと、白くて大きな建物。
……何を言ってるのか、わからないですよね(笑)。
実はこれ、10年以上前に見たのかもしれない、ある夢の話なんです。
ずっと心から消えなかった、あの景色。
その正体が、ようやく分かった気がしました。
そして私は、その場所へ自分の足で確かめに行きたくなりました。
目的地は、マカオ。
今回お届けするのは、いつもとちょっと違う旅の模様。
もしかしたらこれは、本当の意味での「自分探しの旅」になるのかもしれません。
どうしてそこにたどり着いたのか、少しお付き合いください。
ずっと「台湾」だと思い込んでいた夢

この絵は、あくまで「こんな感じ」というイメージです。
夢の中の景色が、写真のようにはっきりしていたわけではありません。
白くて立派な、石の建物と門。これだけは、鮮明に覚えています。
それでも、見れば見るほど「こんな感じだったな」と思えてきます。
夢の中の私は、だだっ広い場所にある、大きくて高い白い建物の前に立っていました。
建物の壁には、日本と何か関係がありそうな漢字が見える。
そして、頭の中にはなぜか、はっきりと「徳川家康」という言葉が浮かんでいました。
さらに、そこへ向かう途中には、ものすごい人混みの横丁がありました。
その路地では、焼き立てのサクサクしたエッグタルトが売られていて、私はそれを買って食べていたんです。
建物の大きさ、壁の文字、徳川家康という名前、人混みの路地、そしてエッグタルト。
なぜか、そんな細かいところまで記憶に残っていました。
でも、いつ見た夢なのかは、もう覚えていません。
それでも、あの景色だけは消えなかった。
私はずっと、「あの場所は絶対に台湾だ」と思い込んでいたんです。
台湾を歩いても、見つからなかった景色
台湾へ行ったのは、人生で2回だけ。どちらも台北です。
夢に出てきた大きくて白い建物と聞いて、最初に思い浮かんだのが中正紀念堂でした。
広々とした敷地にそびえる、白い建物。
もしかしたら、この周辺に徳川家康と何か関係のある場所があるのでは?
そう思って、AIにも何度も尋ねました。
「徳川家康と台湾に、何か関係はないの?」
でも、私が探していたような場所につながる情報は見つかりませんでした。
だったら、自分の足で確かめてみよう。
そう思って、実際に台湾へ行き、中正紀念堂にも足を運びました。
1回目の旅でも、つい最近の旅でも、気になって仕方がなかったんです。

夢と同じくらい、真っ白で堂々とした建物。
だから私は、ここだと思い込んでいたんです。
現地に立ってみても、徳川家康との関係は見つかりません。
日本とも、あまり関係がないようでした。
しかも、周りは本当にだだっ広い広場。
エッグタルトを売っているような屋台も、見当たりませんでした。
ほかにも龍山寺など、いろいろな場所を歩き回りました。
ところが、どこへ行っても、あの夢の景色には出会えません。
もちろん、夢の中の景色が現実の場所と完全に一致するとは限りません。
それでも、ずっと心に引っかかっていたんです。
「あれ、ここじゃないんだ……」
探しても見つからない。
もしかしたら、ただの夢だったのかもしれない。
そうやって、いつしか答えを見つけることを諦めかけていました。
まさかのマカオ。写真を見た瞬間に感じたこと
ところが、つい先日。
思いがけない場所から、ひとつの答えらしきものが飛び込んできました。
それが、マカオの世界遺産「聖ポール天主堂跡」の写真でした。

その写真を見た瞬間、ドキッとしました。
頭の中で何かがつながったような感覚がありました。
「あ、ここだ……」
全身に鳥肌が立つような、不思議な感覚。
私がずっと探していたのは、台湾ではなくマカオだったのかもしれない。
そう思ったんです。
もちろん、写真を見ただけで夢の場所だと証明できるわけではありません。
それでも、なぜか強く惹かれました。
そして、聖ポール天主堂跡の歴史を調べ始めると、さらに興味深いことが分かってきました。
マカオと日本をつなぐ、知らなかった歴史
聖ポール天主堂跡は、マカオを代表する歴史的な建造物です。
17世紀に建てられた教会の正面部分が残されており、現在は世界遺産の一部として知られています。
そして、この場所には、日本ともつながる歴史があります。
日本でキリスト教が厳しく弾圧されていた時代、多くの日本人キリシタンが国外へ渡りました。
マカオも、そうした日本人と関わりのある場所のひとつです。
聖ポール天主堂跡のファサードには、東西の文化が交わったことを感じさせる彫刻が施されています。
その中には、聖母マリアと龍をモチーフにした彫刻や、中国語の文字も見られます。
龍の彫刻を日本のキリスト教弾圧の歴史と結びつけ、徳川家康になぞらえる解釈も紹介されています。
ただし、これは確定した歴史的事実ではなく、一説として扱う必要があります。
調べていくと、「徳川家康」という言葉に加えて、日本の家紋のようなものが彫り込まれているという話にも出会いました。
もちろん、これも解釈はひとつではなく、断定はできません。
私が夢の中で見た「徳川家康」という言葉。
そして、建物の壁に見えた、日本と何か関係がありそうな文字。
もしかしたら、私が夢の中で見た景色と、こうした歴史的なイメージがどこかで重なったのかもしれません。
夢の記憶が、実際の歴史を正確に再現しているとは限りません。
もうひとつ、気になったものがあります。
それが大砲です。
写真を見ていて大砲を見つけたとき、「あ、これも夢にあった」と思って、びっくりしました。
でも、こうして調べてみると、マカオという場所が以前よりずっと気になる存在になりました。
あの人混みの路地は、本当にあるの?
夢には、まだ続きがあります。
夢の中の私は、大きな建物へ向かう道を、人混みをかき分けながら進んでいました。
道の両脇には、飲食店がずらーっと並んでいる。
そして、焼き立てのサクサクしたエッグタルト。
ここで、ふと思ったんです。
そんな商店街みたいな道が、聖ポール天主堂跡の近くに、本当にあるのかな?
さっそく、AIに聞いてみました。
すると……あるんです。
天主堂へ続く道には、飲食店やお店がずらりと並ぶ通りがあって、いつも観光客でにぎわっているそうです。

この写真を見たときの衝撃は、今思い出しても鳥肌が立ちます。
正直、この「びっくり」は、夢を見た私にしか分からないかもしれません(笑)。
だって、夢で見たあの道そのものに見えたんですから。
人混み、両脇のお店、そしてエッグタルト。
もし本当にあるなら、私、行かなくちゃ。
香港やマカオといえば、エッグタルトも有名ですよね。
それを知ったとき、「あ、つながった」と思いました。
もちろん、夢の中の路地と同じ場所なのかは分かりません。
エッグタルトも、マカオを訪れれば必ず夢と同じものに出会えるというわけではありません。
それでも、実際に現地を歩いてみたい。
あの建物を自分の目で見て、壁の彫刻や文字を確かめたい。
そして、あの夢と同じように、エッグタルトを頬張ってみたい。
そんな気持ちが、どんどん大きくなってきました。
そもそも、私は普段、観光地巡りにあまり興味がない
ここで、ちょっとだけ私の旅のスタイルについてお話しさせてください。
実は私、普段はそれほど観光地巡りに興味がないんです(笑)。
YouTubeやSNSを見ていると、人気の観光地や絶景スポットがたくさん紹介されていますよね。
もちろん、自分の目で見て「ここ、いいなあ!」と思う場所もあります。
でも、誰かが紹介していた場所を順番に回って、「ああ、ここがあの有名な場所ね!」と答え合わせをするような旅には、あまり心が動かなかったんです。
せっかく自由に旅ができるのだから、誰かのおすすめをなぞるだけじゃなく、自分が気になった場所へ行きたい。
自分で見つけて、自分で歩いて、自分で感じたい。
それが、私のいつもの旅のスタイルです。
ところが、今回は違う。
何しろ、今回の旅の主役は観光地ではなく、私自身の中にずっと残っていた謎なんですから。
夢の中で見た景色は、本当にマカオにあるのか。
あの壁の文字や彫刻を見たら、何か思い出すのか。
そして、あの人混みの中でエッグタルトを食べたら、夢の記憶とつながるものがあるのか。
普段なら、世界遺産だからという理由だけで、わざわざ出かけようとは思わない私。
それなのに今回は、世界遺産の方が私の謎解きに付き合ってもらうことになりました(笑)。
観光地巡りをするつもりが、気づけば自分の人生の謎解きツアー。
いやあ、旅って何が起こるか分かりませんね。
もしかしたら、私の「過去生のルーツ」なのかもしれない
ここまで考えていると、もうひとつ不思議な気持ちが湧いてきます。
なぜ私は、こんなにも東南アジアやアジアの街に惹かれるんだろう。
なぜ、初めて訪れる場所でも、どこか懐かしいような気持ちになることがあるんだろう。
なぜ、旅をすることそのものが、こんなにも生きがいになっているんだろう。
もしかしたら、今の自分に生まれ変わる前、ずっと昔に、あのマカオの街で暮らしていたのかもしれない。
そんな想像までしてしまいます。
もちろん、前世があったのかどうか、夢が何を意味するのか、私には分かりません。
科学的に証明できることでもありません。
でも、そう考えると、自分の中にあった不思議な感覚が、少しだけ腑に落ちる気がするんです。
だから私は、この気持ちを大切にしてみたい。
前世の記憶を証明するためではなく、ずっと心に残っていた景色の正体を、自分自身で確かめるために。
「暇だし、金あるし、行くでしょ!」
こういう話をすると、周りからはきっと言われるでしょう。
「あなたなら暇だし、お金もあるし、どうせすぐ行くんでしょ!」
はい、そのとおりです(笑)。
せっかく自由な時間を手に入れたのだから、気になることがあれば、自分の足で確かめに行けばいい。
それが、今の私の旅の楽しみ方です。
もちろん、ローコストな旅は忘れません。
マカオへ行くなら、香港経由の航空券も候補になります。
香港国際空港からは、港珠澳大橋を通ってマカオへ向かうバスも利用できます。
航空券を工夫して、移動費を抑えながら、好きな場所を自分のペースで巡る。
バスに揺られて景色を眺める時間も、私にとっては旅の楽しみのひとつです。
お金をかけるところは考える。
節約できるところは工夫する。
そして、本当に行きたい場所には、自分の意思で行く。
そんな旅を、これからも続けていきたいと思っています。
私のマカオの旅は、もう始まっている
いつかマカオへ行って、聖ポール天主堂跡の前に立つ。
建物の壁にある彫刻や文字を、自分の目で確かめる。
周辺の路地を歩いて、エッグタルトを食べる。
そのとき、夢の中の景色と何かが重なるのかもしれない。
あるいは、実際に訪れてみたら、夢とは違う場所だったと分かるかもしれない。
どちらになってもいいんです。
夢が何を意味するのかは、今ここで決めなくていい。
まず現地に行って、自分の目で見て、柱に触れてみる。
自分が気になったことを、自分で調べて、自分の足で確かめる。
それだけでも、私にとっては十分に価値のある旅だから。
10年前の夢が何だったのか。
なぜ、あの写真を見た瞬間に、あんなにも強く惹かれたのか。
その答えは、実際にマカオを訪れてみないと分かりません。
ずっと前から、私のマカオの旅は、静かに始まっていたのかもしれない。
さて、次は航空券とルート探し。
夢の答えを探す旅に向けて、そろそろ動き出そうと思います。
(つづく)

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