FIREしてから、毎日が自由な時間に変わりました。
朝、アラームなしで目を覚まし、好きなときに散歩して、好きなだけ本を読んだり、カフェでぼーっと過ごしたり…。
会社に縛られない日々は、まるで時間ごとプレゼントされたようで、最初の頃は「これが本当に私の毎日なんだ」と胸がいっぱいになりました。
でも、そんな穏やかな日々の中で、ふと心の奥に小さなざわめきが生まれたんです。
「…このままでいいのかな?」
贅沢がしたいわけじゃない。けれど、もう少し心が動くこと、わくわくする何かが欲しい。
そんなときに浮かんできたのが、あるシンプルなアイデアでした。
「月に1回、海外に行ってみよう」
理由やゴールは決まっていない。ただ、毎月ちょっとだけ非日常を体験することで、自分の世界がもっと広がるかもしれない。
FIREで得た「時間」という自由を、もっと遠くまで伸ばしてみたい。
そして思いました。
──せっかくなら、ずっと憧れていた“バックパックひとつのひとり旅”を始めてみよう。
資産を積み上げて会社を辞めた日、あのときの勇気は“働かない自由”をくれました。
次は“旅をする自由”を、自分にプレゼントしてもいいんじゃないかな。
そんな気持ちで、私は「月イチ海外旅」をスタートさせることにしました。
FIREしたからこそ、できる旅の形
FIREというと、お金や投資の話が中心になりがちですが、私にとって一番大きかったのは“時間”の自由です。
働いていた頃には考えられなかった「平日の空港」「空いているカフェ」「混雑していない街」。
そのゆるやかな空気を歩くだけで、「ああ、自由ってこういうことなんだ」と実感します。
そして、資産を崩さないために旅はコストを抑える工夫をしています。
格安航空券を駆使し、1泊5000円以下の宿を探し、ローカルの食堂で食べる。
そんな旅の仕方も、私にはちょうどいい。無理をしないで続けられる、生活と旅のバランスが心地よいんです。
ここから始まる、12か月の小さな冒険
初めて決めた行き先は、アジアの街・ベトナム ホーチミン。
熱気と人のにぎわい、バイクの音、屋台の匂い…そんな景色を想像するだけで胸が高鳴りました。
「この1歩目から、どんな景色に出会えるんだろう?」
バックパックを背負った瞬間、旅が“計画”から“現実”に変わったのを覚えています。
こうして、私の小さな冒険が始まりました。
毎月1回、違う国へ行くという挑戦。
FIREして得た自由な時間を、旅という形に変えていく12か月。
これはきっと、私の人生で一番わくわくするプロジェクトになる。
次回は、いよいよ最初の目的地・ホーチミン編。
月イチ海外旅の1歩目を、ここから綴っていきます。

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