バリの朝は、とても静か。
その静けさに、甘い気配だけがすっと差し込んでくる。

tabi-fa
朝の甘い香りの正体を探しに行ってきたよ。
プルメリアが開いたばかりの柔らかい香り、

黄色も、ピンクも、バリでは当たり前のように咲いてるよ。(撮影:tabi-fa)

チャナン・サリの細い煙が描く細い軌道、

朝の祈りがそっと置かれてゆく場所。
お線香の香り。
(撮影:tabi-fa)

両替所の机にも同じ祈りが置かれ、ホテル全体に清らかな香りが満ちていく。
(撮影:tabi-fa)

水をそっと散らし、今日の平穏を祈るひととき。
(撮影:tabi-fa)
そして緑たちがひそやかに吐く息。

葉の重なりがつくる影まで、ゆったり豊か。(撮影:tabi-fa)

この緑に包まれた匂い、写真越しに少しでも届くといいな。
(撮影:tabi-fa)
風がそっと触れていくたびに、
香りがゆらゆら揺れて、形のない景色をつくる。
写真には写らないはずの空気さえ、
この島では少しだけ見える気がする。

tabi-fa
バリには“大地の吐息”っていう香りがあるの。
朝、その香りを胸いっぱいに吸うと、心がふっとほどけるよ。



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