ホーチミンの中心にある「サイゴン中央郵便局」は、まるでヨーロッパの宮殿のような佇まい。
今も現役で使われていて、観光地でありながら人々の生活にも息づいている場所。
今回は、そんな郵便局とその周辺の“見どころと楽しみ方”を紹介します。

(撮影:tabi-fa)
1886年から1891年にかけて建設された、フランス植民地時代の建築物。
設計はエッフェル塔の設計で知られるギュスターヴ・エッフェルのチームが手掛けたとも言われています。
ゴシックとフレンチコロニアル様式が融合した外観は、まるでヨーロッパの駅のよう。
今も現役の郵便局として利用され、旅人がポストカードを投函できる“生きた観光名所”です。

(撮影:tabi-fa)
郵便局の中では、ベトナムやホーチミンの風景が描かれたポストカードが売られています。
好きなデザインを選び、切手を購入して日本まで送ることができます(料金の目安:約200円前後)。
私は自分宛てに出してみました。忘れたころに届いたそのハガキを見て、旅の余韻がふっとよみがえった瞬間、
「また行きたいな」と思わず微笑んでしまいました。
ホーチミン・シティ・ブックストリート(Nguyen Van Binh Street)
郵便局のすぐ隣には、個人経営の書店が並ぶ「ホーチミン・シティ・ブックストリート」があります。
木陰の下で本を選ぶ人、カフェで読書を楽しむ人、ストリートアートを描くアーティストたち。
静かで心地よい時間が流れるこの通りは、まるで本の森のよう。
旅の途中でひと休みするのにぴったりな場所です。

(撮影:tabi-fa)
向かいにあるサイゴン大教会(Notre-Dame Cathedral Basilica of Saigon)
1880年にフランス製のレンガを使って建設されたカトリック大聖堂。
荘厳な赤レンガ造りの外観はホーチミンを象徴する建物の一つです。
私が訪れたときはちょうど改修工事中でフェンスがありましたが、
完成後には写真映えするスポットとしてぜひ立ち寄ってほしい場所です。


郵便局、ブックストリート、大聖堂──
この3つの場所はすべて徒歩数分の距離にあります。
観光客も地元の人も楽しめるエリアで、1、2時間ほどの散策にもぴったり。
どこを切り取っても絵になる“ホーチミンの心臓部”を、ぜひ歩いてみてください。
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