今回のスタート地点は、Sentral Parkir Kuta(セントラル・パーキル・クタ)。
ここから、Googleマップだけを頼りに、ローカルバスだけでウブドまで本当に行けるのか、やってみました。

クタからウブドまでの道のりは、片道約30 km。
往復すれば、だいたい 70 kmの“路線バス旅”。の始まりです。

階段付きの小さな小屋みたいなバス停。
屋根はあるけど、時刻表はない。
セントラルパーキル・クタのローカルバスの出発地点は、
ちょっと不思議で、、でもちゃんと“動いている場所”。
階段をのぼってベンチに座ると、
あとはバスを、のんびり待つだけ。
このゆるさが、もうすでに旅の始まり。
(撮影:tabi-fa)


まず乗ったのは、5番系統のローカルバス。
バスはクタの街をゆっくり抜けて、最初の乗り換えポイントである
Titi Banda(ティティ・バンダ) へ。
ここで一度バスを降りて、4番系統のローカルバスに乗り換え。
この時点でちょっとした不安はあるけど、Googleマップはちゃんと「行ける」って言ってるし、
実際、流れに乗っていけば自然とウブド方面へ進んでいく感じ。

中に入って数えてみて、この小ささにちょっと驚いた。
フロントガラスの向こうには、いつもの道と、いつもの暮らし。
観光用じゃない、完全に“生活の中を走っているバス”だった。
(撮影:tabi-fa)

そして到着したのが、
Lapangan Astina Ubud(ラパンガン・アスティナ・ウブド)。
ここが、ウブド中心部にいちばん近い停留所で、
ここから街のど真ん中までは 徒歩10分くらい。
…のはずが、
アートマーケット、カフェ、雑貨、植物、お庭。
全部が足を止めてくるから、
歩くだけで、もうウブドの世界に入っていく感じ。

歩き出した瞬間から「これどう?」「こっちも見て!」の連続。
静かに眺めるというより、にぎやかな波の中を進んでいく感じ。
(撮影:tabi-fa)

奥へ続く通路の先には、衣服とアクセサリーがぎっしり。
値札はなくて、値段はぜんぶ「会話の中」で決まる世界。
納得いくところで手を打つのも、笑いながら交渉するのも、ここでは全部込みで旅。
お土産探しに、ちょうどいい場所だった。
(撮影:tabi-fa)
お昼はもちろんワルンで。
ワルンは、インドネシアの人たちの日常にある小さな食堂みたいな存在。
観光レストランじゃなくて、今日はそこで“いつものインドネシアのごはん”が食べたかった。

ルピア(約650円)。
たぶん観光地価格だな、と正直思った。
それでも今日は「ワルンでごはん」がしたかったから、それでいい。
(撮影:tabi-fa

安くはないけど、やっぱりインドネシアのコーヒーは香りが強くておいしい。
(撮影:tabi-fa)

正面に置かれた夜のダンスショーの案内が、
この場所が「昼と夜で顔を変える舞台」だって静かに教えてくれる。
昼の光に照らされた王宮は、観光地というより、いまも息づく“場”だった。
(撮影:tabi-fa)
でも、いちばん強く残っているのは、実はウブドそのものじゃなくて、
あの、ローカルバスの時間。
アートマーケットも見たし、
ウブド王宮の外観も眺めたし、
街の空気が特別なのは、たしかにそうなんだけど。
でも、いちばん身体がゆるんだのは、
あのバスの中だった。
学生さんが乗ってきて、
帰りには地元のOLさんが、なにげなく声をかけてくれる。
「どこ行くの?」
「このバス、今来てないから、こっちのほうがいいよ」
それをそのまま運転手さんに伝えてくれて、
私はただ、流れに乗っただけなのに、
気づいたら、ちゃんとクタに戻っていた。
インドネシアの人って、
距離を測らない。壁を作らない。
知らない人なのに、最初から“近所”みたいな距離で話しかけてくる。
それが、不思議と心地いい。
この空気ごと揺られていく感じ。
ローカルバスって、たぶんそれがいちばんの贅沢なんだと思う。
それでも交通費は、往復たったの88円。
これだけ動いて、
これだけ景色が変わって、
これだけ人とすれ違って、
それで、往復8,800ルピア(約88円)。
使ったのは eマネーカード1枚だけ。
観光ツアーと比べると、価格差はケタ違い。
クタ発ウブド観光ツアーだと、
・6,000円〜12,000円前後
・専用車+日本語ガイド付き
・半日〜1日コース
という感じが一般的。
安心だし、快適だし、説明もつく。
それはそれで、ちゃんと価値がある。
でも今回は、
Googleマップ片手に、ローカルバスだけで、往復88円。
窓の外の景色も、
車内の会話も、
乗り継ぎの迷いも、
ぜんぶまとめて、この“88円”の中に転がっていた感覚。
これが、今回の「やってみた」の結論。

おかえり〜tabi-fa、合計5時間もバスに乗ってたんだって!その間、日本人には誰にも会わなかったんだってね。
本当にローカル満載なバス旅だったみたい♡ 地元の雰囲気、感じられてよかったね!

それと大事なこと、、このローカルバス、実は現金は使えないの。
e-moneyカードの手に入れ方は、この記事にくわしく書いています。




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